スパンモデルのトレード手法と雲・遅行スパンの見方

スパンモデルとは、元証券ディーラーのマーフィーこと柾木利彦氏が考案したテクニカル手法だ。

柾木氏が考案したテクニカル指標にはスパンモデルの他にスーパーボリンジャーもあり、これら2つのテクニカル指標を併用して使う事が推奨されている。

スパンモデルは見た目が一目均衡表に似ている。

一目均衡表をベースに作られているので形が似ているが、一目均衡表の「雲」と「遅行スパン」のみで形成してよりシンプルに現在の価格の把握に重点を置いているのがスパンモデルである。

スパンモデルと一目均衡表の違い

ここで一目均衡表について少しだけ説明しておく。

一目均衡表は「時間」の概念を軸に置いた分析手法で「現在相場が持っている力」を知るために、転換線・基準線・先行スパン・遅行スパン、そして価格のそれぞれの力関係を分析し、均衡の破れを見つけて総合的に判断する方法だ。

一目均衡表は1つの相場哲学と評されるほど、膨大な分析手法と相場への考え方をまとめたものだ。

そして、あまりにも情報が多い一目均衡表をシンプルに、現在の価格に照らし合わせて表示させたものがスパンモデルである。

一目均衡表は

  1. 転換線
  2. 基準線
  3. 先行スパン1
  4. 先行スパン2
  5. 遅行スパン

の5本の線で構成されている。

それに対し、スパンモデルは転換線と基準線を除いた

  1. 青色スパン(=先行スパン1)
  2. 赤色スパン(=先行スパン2)
  3. 遅行スパン

の3本の線で構成されている。

たくさんの線で表示されている一目均衡表に対し、スパンモデルはかなりすっきりした印象だな。

そして、注目してほしいのが雲の位置だ。

2枚のチャートは同じ時期のドル円の日足チャートなので同じ形の雲が表示されているが、よく見ると一目均衡表の雲の方が右側にずれて表示されている。

一目均衡表では25日(ローソク足25本分)先に雲を表示させるのだが、スパンモデルはこの雲を現在の位置まで移動させて表示している。

この雲の位置が2つのインジケーターの大きな違いだ。

一目均衡表では雲を見てこの先値動きがどうなっていくのか?を予測するのに適していて、スパンモデルでは現在の雲を見て、現時点でサポート・レジスタンスが機能しているかなど、リアルタイムの価格の状況を見るのに適している。

 

スパンモデルのメリット・デメリット

メリット

  • 一目均衡表よりシンプル
  • 現在の相場状況が一目で判断しやすい
  • 1つのインジケーターで雲と遅行スパンの2つのシグナルを確認することができる

スパンモデルのメリットは一目均衡表をシンプルにすることで、相場哲学というよりもシグナルを重視して作られていることだ。

現在のリアルタイムでの雲によるサポート・レジスタンスやトレンドの状況を見ることができるので、現状の値動きを視覚的に判断しやすい。

さらに、雲のシグナル・遅行スパンのシグナル、と2つのシグナルを出すので、判断の裏付けにしたり、より確実なシグナルでエントリーすることができる。

 

デメリット

  • トレンドが短いと利益を出しにくい
  • レンジ相場が苦手
  • ごちゃごちゃして難しく見える

スパンモデルはトレンドが発生したことを確認してからのエントリーになるため、トレンドが短いとあまり利益が出ないことがデメリットだ。

また、トレンド系指標なためレンジ相場が苦手だ。レンジ相場になると頻繁に青色スパンと赤色スパンが交差してしまい、方向感が分かりづらくなってしまう。

スパンモデルはチャート上に3本の線と雲が描画されるので、ぱっと見難しく感じてしまう人もいる。3つの線の役割を理解していないと視覚的に見るのは難しいインジケーターだ。

 

スパンモデルの3つのラインと計算式

スパンモデルは3つの線からなるインジケーターだ。

遅行スパン

現在のローソク足の終値を26分過去にずらしたもの

遅行スパン=当日の終値を26日前(当日含む)へ表示させたもの

青色スパン(短期線)

一目均衡表の先行スパン1と同じもの

一目均衡表の基準線と転換性の平均をローソク足26本分先行させて表示した短期の線

青色スパン=(転換線+基準線)÷2

赤色スパン(長期線)

一目均衡表の先行スパン2と同じ

過去52本分の最高値と最安値の平均をローソク足26本分先行させて表示させた長期の線

赤色スパン=(直近52日間の最高値+最安値)÷2

 

スパンモデルの「雲」の見方

雲は青色スパン(先行スパン1)と赤色スパン(先行スパン2)の間の空間で、「ゾーン」と呼ばれることもある。

青色スパンと赤色スパンはねじれて上下が入れ替わることがあり、この2本の位置関係を見てトレンドの方向性と強弱、反転のタイミングを判断する。

①価格と雲の位置でトレンド判断

雲は価格の上に出現したり価格の下に出現したりする。

雲は青色スパンと赤色スパンの2本の線に挟まれたゾーンだが、2本の線のどちらが上にあるかでトレンドを判断する。

  • 青色スパンが赤色スパンよりも上 → 上昇トレンド
  • 赤色スパンが青色スパンよりも上 → 下降トレンド

このように2本の線の位置関係でトレンドを見ることができるが、青色スパンが上の時には青い雲が、赤色スパンが上の時は赤い雲が描画されるので、雲そのものを見てトレンドを捉えることも可能。

つまり、

  • 青い雲の出現 → 上昇トレンド
  • 赤い雲の出現 → 下降トレンド

となる。

チャートをみると分かるが、青い雲は価格の下に、赤い雲は価格の上に現れることが分かるな。

このことから青い雲はサポートゾーン、赤い雲はレジスタンスゾーンと呼ばれているぞ。

  • サポートゾーンの出現:買い優勢 → 上昇トレンド
  • レジスタンスゾーンの出現:売り優勢 → 上昇トレンド

と判断することができる。

また、価格が雲の中に入ってきたときは売買の勢いが弱まってきていることを表す。

 

②雲の厚さでトレンドの強弱を分析

スパンモデルでは雲の位置だけでなく、雲の厚みでトレンドの強弱を見ることができる。

雲に厚みがあればトレンドが強いことを、雲が細く、薄くなってきているとトレンドが弱いことを意味している。

 

③雲のねじれでトレンド反転を示唆

雲のねじれはトレンド転換のサインだ。

ローソク足が雲に突入してきたらトレンドが弱まり、トレンド転換する可能性が出てきている。

  • 青色スパンが赤色スパンを上回ったら上昇トレンドに転換 → 買いサイン
  • 赤色スパンが青色スパンを上回ったら下降トレンドに転換 → 売りサイン

だ。

青と赤、2本の線で説明すると少しややこしいが、要するに雲のねじれだ。

青色スパンと赤色スパン2本の線が交差すると雲の色が変わる。これを雲のねじれと言っている。

チャートではグリーンの丸で囲んだ部分が雲のねじれでトレンド転換のサインだ。

 

スパンモデルの「遅行スパン」の見方

遅行スパンは2つの見方がある。見方は至ってシンプルだ。

①価格との位置関係でトレンドの方向性を見る

遅行スパンがローソク足の上下どちらにあるかでトレンドを見ることができる。

  • 遅行スパンがローソク足の上にある → 上昇トレンド
  • 遅行スパンがローソク足の下にある → 下降トレンド
  • 遅行スパンがローソク足と何度も交差する → レンジ相場

②ローソク足とのクロスで売買タイミングをはかる

遅行スパンとローソク足がクロスしたタイミングが売買タイミングだ。

  • 遅行スパンが価格を下から上に抜いたら(ゴールデンクロス) → 上昇トレンドへ転換
  • 遅行スパンが価格を上から下に抜いたら(デッドクロス) → 下降トレンドへ転換

を示唆している。

注意点は、遅行スパンとローソク足がクロスしても新しいトレンドが発生せずに方向感のないレンジ相場になる可能性があるということだ。

遅行スパンとローソク足がクロスしたらすぐにトレンド転換を判断するのではなく、雲の位置関係も見て判断するようにしてくれ。

このように、スパンモデルでは雲と遅行スパン両方を見て総合的に判断する。

 

スパンモデルのトレード手法

スパンモデルとスーパーボリンジャーを使ったトレード手法

スパンモデルとスーパーボリンジャーはともに柾木利彦氏が考案したテクニカル指標で両方を併用することが推奨されている。

ここではスパンモデルとスーパーボリンジャーを使った順張りトレードの手法を紹介する。

2つのインジケーターを表示させるとこんな感じだ。

ごちゃごちゃして見にくい場合は別々に表示して確認すると良いぞ。

買いエントリーの条件は

  1. 遅行スパンがローソク足より上にある。
  2. 雲より上でローソク足が推移している。
  3. +2σを上抜け+3σラインにローソクがタッチ

でエントリー。

売りエントリーの条件は

  1. 遅行スパンがローソクより下にある。
  2. 雲より下でローソク足が推移している。
  3. -2σを下抜け、-3σラインにローソクがタッチ

でエントリー。

それでは実際のチャートで見ていこう。

①遅行スパンがローソク足より下から上に推移してきていることが確認できる。

②ローソク足の位置を確認すると、雲より上でローソク足が推移していることが分かる。①と②でスパンモデルでの上昇トレンドが確認できた。

③ボリンジャーバンドの+2σを上抜け+3σラインにローソクがタッチし、バンドウォークが始まったことを確認して買いエントリーだ。

この時にボリンジャーバンドのバンド幅が広がるエクスパンションを確認できれば尚良いので見ておこう。

利確は遅行スパンがローソク足と上から下に交差した(デッドクロス)地点で行う。

①遅行スパンがローソク足より上から下に推移してきていることが確認できる。

②ローソク足の位置を確認すると、雲より下でローソク足が推移していることが分かる。①と②からスパンモデルでの下降トレンドが確認できる。

③ボリンジャーバンドの-2σを下抜け-3σラインにローソクがタッチし、バンドウォークが始まったことを確認して買いエントリーだ。

この時にボリンジャーバンドのバンド幅が広がるエクスパンションを確認できれば尚良いので、バンド幅が拡大しているかも見ておこう。

利確は遅行スパンがローソク足と交差して上抜けた(ゴールデンクロス)地点で行う。

 

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