MT4の注文方法(指値・逆指値・IFD・OCO・IFO注文と分割決済)

MT4(MetaTrader4)の注文方法には、基本となる「成行注文」「指値・逆指値注文」のほかに、複雑な条件を指定できる「IFD注文」「IFO注文」「OCO注文」という便利な予約注文もあります。

いずれも裁量取引の基礎知識なので、FX初心者の人でもすでに解説サイトや参考書などを見て、だいたいの仕組みは理解できているのではないでしょうか?

「今さら注文方法?」

と思うかもしれませんが、実際のトレードではなかなか使いこなせないという人も結構多いようです。

原因は、「頭では仕組みを理解していても、その注文方法の目的がしっかりイメージできていないこと」が考えられます。

そこでこの記事では、MT4での「成行注文」「指値・逆指値注文」「IFD注文」「IFO注文」「OCO注文」の目的・使い方と、便利な「分割決済」についてもシンプルに解説していきたいと思います。

これからFXを始める初心者の人はもちろんのこと、経験者でも何となくトレードしているという人は、もう一度基礎から注文方法をおさらいしてみると運用成績が改善されるかもしれませんよ。

 

MT4の注文設定は7種類

そもそも、MT4には「成行注文」「指値注文」以外、どこを探しても「IFD注文」「IFO注文」「OCO注文」という注文方法は見当たりません。

MT4で選べる注文設定は、以下の7つだけです。

注文設定 目的
成行注文 現在価格で今すぐ注文
Buy Limit
(買い指値注文
現在価格より有利な価格
買いの新規成行注文を予約
Sell Limit
(売り指値注文
現在価格より有利な価格
売りの新規成行注文を予約
Buy Stop
(買い逆指値注文
現在価格より不利な価格
買いの新規成行注文を予約
Sell Stop
(売り逆指値注文
現在価格より不利な価格
売りの新規成行注文を予約
テイクプロフィット
(決済指値注文:T/P)
注文価格より有利な価格
決済成行注文を予約(利食い)
ストップロス
(決済逆指値注文:S/L)
注文価格より不利な価格
決済成行注文を予約(損切り)

ひとまず「買いか?売りか?」は置いておいて、まず「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つの違いについて解説します。

まず「成行注文」とは、MT4に現在表示されている価格で今すぐ注文する方法です。

とにかく早くポジションを持ちたいとき、とにかく早く決済したいときに選びます。

「指値注文」とは、新規買い注文なら今より安い価格、新規売り注文なら今より高い価格、決済なら利食い価格を設定できる予約注文です。

なるべく利益を多く出したいときに選びます。

「逆指値注文」とは、新規買い注文なら今より高い価格、新規売り注文なら今より安い価格、決済なら損切り価格を設定できる予約注文です。

リスクをなるべく取りたくないときに選びます。

つまり、注文方法のネーミングはどうでもよく、「何がしたいのか?」を重視してMT4は設計されているんですね。

次にMT4では、7種類の注文設定を組み合わせることで、以下の9パターンの注文ができます。

新規注文 決済注文 注文パターン
成行注文
(今すぐ注文)
成行注文(今すぐ決済) パターン①
指値注文(利食いの予約)
または
逆指値注文(損切りの予約)
パターン②
指値注文(利食いの予約)

逆指値注文(損切りの予約)
OCO注文
パターン③
指値注文
(利益重視で予約)
成行注文(今すぐ決済) パターン④
指値注文(利食いの予約)
または
逆指値注文(損切りの予約)
パターン⑤
IFD注文
指値注文(利食いの予約)

逆指値注文(損切りの予約)
OCO注文
パターン⑥
IFO注文
逆指値注文
(トレンド重視で予約)
成行注文(今すぐ決済) パターン⑦
指値注文(利食いの予約)
または
逆指値注文(損切りの予約)
パターン⑧
IFD注文
指値注文(利食いの予約)

逆指値注文(損切りの予約)
OCO注文
パターン⑨
IFO注文

考え方はシンプルで、新規が3パターン、決済もそれぞれ3パターンずつあるだけです。

結局のところ、MT4では「パターン⑤⑧のことをIFD注文」「パターン⑥⑨のことをIFO注文」「利食いと損切りを両方設定することをOCO注文」と呼んでいるだけに過ぎません。

そのため注文方法を意識してトレードするよりも、何を重視して注文を出したいのか目的意識を持ってトレードしたほうが、MT4ではいち早くすべての注文方法を使いこなせるようになると思います。

また、ほとんどの海外FX業者のトレードツールはMT4なので、業者を変えても注文パターンや考え方は基本的に変わらないという点もMT4のメリットです。

では、それぞれの注文方法についてもう少し詳しく解説します。

 

注文方法の種類と設定方法

成行注文

「成行注文」は、とにかく今すぐ新規注文または決済注文をしたい場合に使う、FXの最もオーソドックスな注文方法です。

トレーダーが現在の表示価格で注文を出すと、その注文は現在のマーケットのベストプライスで約定します。

つまり、注文価格と約定価格にズレが発生する可能性がある注文方法です。これをスリッページと言います。

このスリッページの程度や頻度は、FX業者や取引のタイミングによって異なるので注意しなくていけません。

もし自分に不利なスリッページが発生した場合、大きな損害を受けることもあるからです。

そのほかの注文方法も、基本的にこの成行注文で約定します。

今すぐ注文するか予約するかの違いがあるだけで、基本的に約定自体はすべて成行注文で執行されるので、すべての注文方法の基本とも言えるんですね。

また、あらかじめ決済注文に指値(利食い)・逆指値注文(損切り)を予約したり、OCO注文(利食いと損切り両方)を予約したりすることも可能です。

具体的な設定方法は以下の通りです。

ここでは「米ドル円・1ロット・買い成行注文」をセットしています。

 

パソコン版MT4の設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 数量:1.00ロットを入力
  3. 決済逆指値(S/L):未使用
  4. 決済指値(T/P):未使用
  5. 注文種別:成行注文を選択
  6. 売りレート:未使用
  7. 成行売り:未使用
  8. 買いレート:現在の買い注文価格
  9. 成行買い:クリックして注文実行

 

iPhone版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:成行注文を選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. ストップロス:未使用
  5. テイクプロフィット:未使用
  6. 売りレート:未使用
  7. 買いレート:現在の買い注文価格
  8. 成行売り:未使用
  9. 成行買い:タップして注文実行

 

Android版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:成行注文を選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 売りレート:未使用
  5. 買いレート:現在の買い注文価格
  6. ストップロス:未使用
  7. テイクプロフィット:未使用
  8. SELL成り行き:未使用
  9. BUY成り行き:タップして注文実行

 

指値・逆指値注文

「指値・逆指値注文」は、新規注文をあらかじめ予約しておくことができる注文方法です。

指定した予約レートに現在レートが達すると、成行注文で約定します。

ちなみに決済注文の場合は、MT4では指値をテイクプロフィット(決済指値=利食い)、逆指値をストップロス(決済逆指値=損切り)と呼びます。

具体的な設定方法は以下の通りです。

ここでは「米ドル円・1ロット・買い指値注文・予約レート110.100ドル」をセットしています。

 

パソコン版MT4の設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 数量(取引ロット数):1.00ロットを入力
  3. 決済逆指値(S/L):未使用
  4. 決済指値(T/P):未使用
  5. 注文種別:指値注文を選択
  6. 注文種別:Buy Limitを選択
  7. 価格:予約レート110.100を入力
  8. 有効期限:未使用
  9. 発注:クリックして注文実行

 

iPhone版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 価格:予約レート110.100を入力
  5. ストップロス:未使用
  6. テイクプロフィット:未使用
  7. 有効期限:未使用
  8. 売りレート:未使用
  9. 買いレート:現在の買い注文価格
  10. 発注:タップして注文実行

 

Android版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 売りレート:未使用
  5. 買いレート:現在の買い注文価格
  6. 価格:予約レート110.100を入力
  7. ストップロス:未使用
  8. テイクプロフィット:未使用
  9. 有効期限:未使用
  10. 発注:タップして注文実行

 

IFD注文

「IFD注文」は、新規注文と決済注文を同時に予約する注文方法です。

新規注文には指値または逆指値注文、決済注文にも指値または逆指値注文をそれぞれ1つずつ設定します。

そのため、決済注文は利食いか損切りどちらかしか選べません。

また、最初に新規注文として指値または逆指値注文をしておいて、あとから決済注文を指値または逆指値注文で追加しても、結果的にその注文はIFD注文となります。

具体的な設定方法は以下の通りです。

ここでは「米ドル円・1ロット・買い指値注文・予約レート110.100ドル・損切りレート110.050」をセットしています。

 

パソコン版MT4の設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 数量:1.00ロットを入力
  3. 決済逆指値(S/L):損切りレート110.050を入力
  4. 決済指値(T/P):未使用
  5. 注文種別:指値注文を選択
  6. 注文種別:Buy Limitを選択
  7. 価格:予約レート110.100を入力
  8. 有効期限:未使用
  9. 発注:クリックして注文実行

 

iPhone版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 価格:予約レート110.100を入力
  5. ストップロス:損切りレート110.050を入力
  6. テイクプロフィット:未使用
  7. 有効期限:未使用
  8. 売りレート:未使用
  9. 買いレート:現在の買い注文価格
  10. 発注:タップして注文実行

 

Android版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 売りレート:未使用
  5. 買いレート:現在の買い注文価格
  6. 価格:予約レート110.100を入力
  7. ストップロス:損切りレート110.050を入力
  8. テイクプロフィット:未使用
  9. 有効期限:未使用
  10. 発注:タップして注文実行

 

IFO注文

「IFO注文」も、先程のIFD注文と同じく新規注文と決済注文を同時に予約する注文方法です。

ただし、決済注文として指値と逆指値注文を両方予約でき、片方が約定するともう片方は自動的にキャンセルされます。これをOCO注文と言います。

新規注文は1つですが、決済注文はこのOCO注文によって利食い・損切りを2つ同時に予約することができるとても便利な注文方法です。

ちなみに、OCO注文には新規OCO注文と決済OCO注文の2種類がありますが、MT4の場合は決済OCO注文しかできません。

また、最初に新規注文として指値または逆指値注文をしておいて、あとから決済OCO注文を追加しても、結果的にその注文はIFO注文となります。

具体的な設定方法は以下の通りです。

ここでは「米ドル円・1ロット・買い指値注文・予約レート110.100ドル・損切りレート110.050・利食いレート110.200」をセットしています。

 

パソコン版MT4の設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 数量:1.00ロットを入力
  3. 決済逆指値(S/L):損切りレート110.050を入力
  4. 決済指値(T/P):利食いレート110.200を入力
  5. 注文種別:指値注文を選択
  6. 注文種別:Buy Limitを選択
  7. 価格:予約レート110.100を入力
  8. 有効期限:未使用
  9. 発注:クリックして注文実行

 

iPhone版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1.00ロットを入力
  4. 価格:予約レート110.100を入力
  5. ストップロス:損切りレート110.050を入力
  6. テイクプロフィット:利食いレート110.200を入力
  7. 有効期限:未使用
  8. 売りレート:未使用
  9. 買いレート:現在の買い注文価格
  10. 発注:タップして注文実行

 

Android版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペア:USDJPYを選択
  2. 注文方法:Buy Limitを選択
  3. 取引ロット数:1ロットを入力
  4. 売りレート:未使用
  5. 買いレート:現在の買い注文価格
  6. 価格:予約レート110.100を入力
  7. ストップロス:損切りレート110.050を入力
  8. テイクプロフィット:利食いレート110.200を入力
  9. 有効期限:未使用
  10. 発注:タップして注文実行

 

分割決済

分割決済とは、保有ポジションの一部のロット数だけ個別決済し、残りのロット数はそのままする保有し続けることができるMT4の決済機能です。

やり方は簡単で、保有ポジションの決済画面を開いたら、取引数量の箇所だけ分割決済したいロット数に変更し、あとは普通に決済注文を出すだけです。

ポジションは、残りの取引数量だけを残してそのまま維持されます。

では、具体的な設定方法を見てみましょう。

ここでは「米ドル円・1ロット・売り成行注文・分割決済0.5ロット」をセットします。

 

パソコン版MT4の設定方法

  1. 通貨ペアとオーダー内容
  2. 取引ロット数:0.5ロットを入力
  3. 決済逆指値(S/L):未使用
  4. 決済指値(T/P):未使用
  5. 売りレート:未使用
  6. 買いレート:現在の買い注文価格
  7. 決済ボタン:タップして注文実行

 

iPhone版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペアとオーダー内容
  2. 取引ロット数:0.5ロットを入力
  3. ストップロス:未使用
  4. テイクプロフィット:未使用
  5. 売りレート:未使用
  6. 買いレート:現在の買い注文価格
  7. 決済ボタン:タップして注文実行

 

Android版スマホアプリの設定方法

  1. 通貨ペアとオーダー内容
  2. 取引ロット数:0.5ロットを入力
  3. 売りレート:未使用
  4. 買いレート:現在の買い注文価格
  5. ストップロス:未使用
  6. テイクプロフィット:未使用
  7. 有効期限:未使用
  8. 決済ボタン:タップして注文実行

 

MT4注文方法 まとめ

「指値・逆指値注文」「IFD注文」「IFO注文」「OCO注文」というのは、自動で処理をしてくれる小さなプログラムのようなものです。

ただ、予約自体は自分で行いますし、相場の状況によっては自分で注文内容を修正したりすぐに決済したりしなくてはいけないので、裁量取引は予約注文を多用するほど忙しくなりますし精神的にも疲れます。

この問題を解決する手段が、EA(Expert Adviser)を使った自動売買です。(Windows対応のダウンロードタイプのMT4のみ対応)

多少コストは増えますがトレード時間や精神的な負担を大幅に減らすことができるので、裁量取引にも慣れてきたらチャレンジしてもいいかもしれません。

MT4の始め方、EAを使った自動売買の始め方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

 

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